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▲明治42年(1909年)頃の吉崎酒造
千葉県における清酒製造業の歴史は古く、寛永年間(1624年〜1643年)に一軒、元禄年間(1688年〜1703年)に3軒が創業したと伝えられますが、その後の100年の間は創業するものがなく、徳川末期安政元年(1854年)から急激に増加しました。
元禄年間、利根川、江戸川の水運を利用し、高瀬舟によって江戸へ城米、蔵米など、領主荷物の輸送が行われていましたが、明和、安政年間になると、県内の商い荷物、特に銚子、九十九里の海産物や水郷穀倉地帯の佐原、神崎の酒が、すでに江戸に輸送されて、その取引を通じて、北総に多くの酒造、穀商を営む豪商が生まれていました。
また、東京湾の交通で有名な木更津五大力船は、幕府から輸送権が与えられたもので、江戸日本橋に舟着場が設置されて、 小櫃川の流れを利用し木更津に集まり、房総半島中央部の物資が江戸に送られると同時に、江戸からの文化が木更津周辺にも急速に伝流され、 その刺激を受けるようになりました。
このような繁栄を続ける元禄年間、幕府は酒屋運上制(酒税制度)を取り、企業としての酒造りが房総(安房、上総、下総)の地にも興り、
各地の豪族、名主、地主などが次々に醸造を始めたものと考えられます。
明治33年には、237軒に達した酒造場も次第に減り、昭和10年には124軒となり、昭和20年には66軒、現在組合員数37軒となっています。
特定名称 | 使用原料 | 精米歩合 | 香味等の要件 | 特徴 |
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吟醸酒 | 米、米こうじ、醸造アルコール | 60%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 | 精米歩合60%以下の白米、米こうじ及び水、又はこれらと醸造アルコールを原料としたもの。長期低温でゆるやかに発酵させ 吟味して製造した清酒で、固有の香味、色沢のよいもの。上品な味わいとともにフルーティ吟醸香も楽しめます。 |
大吟醸酒 | 米、米こうじ、醸造アルコール | 50%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好 | 吟醸酒のうち、精米歩合50%以下の白米を原料として製造し、固有の香味、色沢の特に良いもの。 |
純米酒 | 米、米こうじ | %で表示 | 香味、色沢が良好 | 白米、米こうじ、及び水を原料とし、糖類や醸造アルコールを全く加えないで製造した清酒。香味、色沢の良いもので昔懐かしい酒の味。 |
純米吟醸酒 | 米、米こうじ | 60%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 | 吟醸酒のうち、米、米こうじ、水のみを原料として製造したもの。 |
純米大吟醸酒 | 米、米こうじ | 50%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好 | 純米吟醸酒及び大吟醸酒の製法、品質を満たしているもの。 |
特別純米酒 | 米、米こうじ | 60%以下又は特別な製造方法(要説明表示) | 香味、色沢が特に良好 | 純米酒のうち、精米歩合が高く香味、色沢が特にすぐれたもの |
本醸造酒 | 米、米こうじ、醸造アルコール | 70%以下 | 香味、色沢が良好 | 精米歩合70%以下の白米、米こうじ、水を原料とし、醸造アルコールは風味調整程度に使用するほか添加物はいっさい使用しないで製造した清酒。香味、色沢のよいもの。 |
特別本醸造酒 | 米、米こうじ、醸造アルコール | 60%以下又は特別な製造方法(要説明表示) | 香味、色沢が特に良好 | 本醸造酒のうち、精米歩合が高く香味、色沢が特にすぐれたもの。 |
生粋の千葉の清酒の証として、県内蔵元の清酒造りに対する新しい展開と意気込みを表現した「ちばの酒技酒調」のシンボルマーク。
千葉県産米を原料として醸造した清酒には、このシンボルマークが貼られています。
千葉の大地の恵みの清酒をぜひお試し下さい。
千葉県での栽培特性に優れた酒造好適米として、千葉県が開発し、平成14年から多くの蔵元で使われています。
千葉県では、一般消費者代表、学識経験者、県行政担当者等で構成された「千葉県優良県産品推奨協議会」の審査会に合格した商品にシールを貼付しています。
優良県産品として推奨を受けた千葉県産清酒(佳選クラス1.8リットルびnほか)には、この推奨シールが貼られていますのでどうぞ店頭でお確かめ下さい。
最も原始的な酒造法は、木の実を噛んで壷に吐き出し、自然に発酵させるというもの。
やがて穀類を発酵させて酒を造るようになり、日本では清浄な処女が米を噛み、吐き出したものを蓄えて酒にした。
酒を造り酒を管理した女性を刀自(とじ)といっていたが、現在でも酒造技師長を杜氏(とうじ)と呼ぶのはここからきているそうです。
よくいわれる「酒は人肌」というのは、体温と同じくらいという事だが、ぬる燗で38度から40度とされている事から、「人肌」よりやや高め。
ちなみに熱燗で50度から52〜53度、ちょっと熱燗で44〜45度くらいとされているが、季節や酒の質にもよるので
いちがいにはいえない。
しかし、人間の舌の感覚が敏感に働くのは20度から40度くらいという事なので、酒の良否を知るには「ぬる燗」で飲むのがいいようです。
日本酒は変化が早く、微妙なので、いちど栓をあけたらなるべくはやく、5日ぐらいのうちに飲みほしたいもの。
そうでないとせっかくの味が台無しになってしまう。
また、出荷されてから4ヶ月くらいのうちに飲むのがよりとされているので、ビンに記されている製造年月日を見てなるべく新しい日付のものを
求めるようにしたいものです。
酒飲みのことを「左利き」というのは大工さんに由来している。
木を削るときに左手でノミを持つので、大工さんたちは左手のことを
「ノミ手」といい、これが転じて「飲み手」となり、さらに転じて酒飲みのことを「左利き」というようになったわけです。
升の尖った角をいきなり傾けて飲もうとすると酒がこぼれてしまうから、
角ぎわの平らなところから飲むのがコツ。
こうすると角にシオを盛って出されたときには、塩が少しずつ口の中に入り酒が甘く感じる。
そしてこぼさずにきれいに飲めます。